開発者への質問
2.コンポストの品質についてのご質問内容
2-1) ジェットエアー・コンポスターが製造するコンポストの品質は?
2-2) 副資材又は微生物剤の必要性は?
2-4) 適正な1次発酵温度は?
2-5) 適正な2次発酵温度は?
2-6) 適正な1次発酵日数は?
2-7) 適正な2次発酵日数は?
2-8) ジェットエアー・コンポスターに造粒設備はなぜ不要なのですか?
2-9) ジェットエアー・コンポスターから製造されるコンポストの形状は?
【ご質問】2- 1 ジェットエアー・コンポスターが製造するコンポストの品質は?
【回答】成熟したコンポストの製造を目標とし、納入した装置で実現しています。
なお、「成熟」の定義が難しいので、勝手ながら下記条件に満足するコンポストを成熟と考えています。
(1) 貯蔵中にカビが生えたり、臭気が発生しない。
(2) 施肥後、水を含んでも臭気が発生しない。
(3) 施肥後、根腐れ現象がないこと。(目標:乾物当たりのBODが30mg/g以下)
【ご質問】2-2 副資材又は微生物剤の必要性は?
【回答】
副資材、微生物剤は必要としません。
コンポストの流通を円滑に行うためには減量化が肝要と考えます。副資材の添加は減量化に障害となるだけでなく、その調達と添加作業が負担になります。
【ご質問】2-3 1次発酵槽、2次発酵槽はなぜ必要なのですか?
【回答】既存の堆肥化装置では1次発酵だけで、2次発酵がないものがありますが、成熟したコンポストの製造するためには両工程が不可欠と考えています。
(1次発酵槽の役割)
経験的に発酵(有機物分解)に適正な条件の一つとして含水率は60%前後と思われます。
本槽は、発酵の促進を目的として含水率を60%前後に維持します。
(2次発酵槽の役割)
コンポストの熟成と乾燥が本槽の役割です。製造されたコンポストの貯蔵・施肥に適正な含水率は25%前後と考えます。
1次発酵された含水率60%のコンポストを製品として適正な含水率の25%前後に乾燥させます。
【ご質問】2-4 適正な1次発酵温度は?
汚泥は、外部から熱を与えなければ発酵(有機物分解)に必要な温度が維持できません。
発酵温度が高いほど、発酵(有機物分解)速度は高くなると思いますが、熱損失も大きくなるため、発酵と省エネが両立するよう、50℃前後を適正発酵温度としています。
【ご質問】 2-5 適正な2次発酵温度は?
【回答】病原菌や雑草の種子を死滅させるための指導基準に「発酵温度を65℃以上を2日間維持すること」 とあります。
それに従って65℃以上としていますが、ジェットエアー・コンポスターは2次発酵日数を14日以上としている為、50℃程度で病原菌や雑草の種子は死滅しているようです。
【ご質問】2-6 適正な1次発酵日数は?
【回答】 経験から、成熟したコンポストを発酵温度50℃前後で製造するには14日(2週間)以上必要としています。
【ご質問】2-7 適正な2次発酵日数は?
【回答】 経験から、品質の安定したコンポストを製造するには14日(2週間)以上必要としています。
【ご質問】 2-8 ジェットエアー・コンポスターに造粒設備はなぜ不要なのですか?
【回答】既存の堆肥化装置から製造されるコンポストは粉状です。粉状では施肥時に風により粉塵公害になるため、造粒設備が不可欠になります。
ところが、混合方法の特性によるものと思われますが、ジェットエアー・コンポスターが製造するコンポストは粒状です。従って造粒設備は不要です。
【ご質問】 2-9 ジェットエアー・コンポスターから製造されるコンポストの形状は?
【回答】2次発酵槽〜コンポスト貯槽間に10mm巾のスクリーンを設置しており、それにより、篩い分けされて製造されるコンポストの形状は10mm程度以下の不定形の粒状です。
【ご質問】 2-10 ジェットエアー・コンポスターに設置されたスクリーンの役割は?
1次〜2次発酵槽間に20mm巾、2次発酵槽〜コンポスト貯槽間に10mm巾のスクリーンを設置しています。
主な目的は粒径の選別ですが、未成熟なコンポストが短絡しないようにする効果があります。これは、発酵・乾燥が不十分なものほど粒径が大きいためです。
【ご質問】 2-11 発酵槽内はスクリーンにより残留した粒径の大きいコンポストだらけになってしまうのでは?
【回答】噴射空気による断続的な切返しを受けるたびに粒径は段々小さくなっていくので心配いりません。
1号機はスクリーンを設置して既に4年半経過していますが、発酵槽内の粒径は安定しています。
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